井上同門定期会 7月公演・詳細情報



日にち
時 間
場 所
入場料



: 7月28日(土曜日)
: 午前11時30分 開演
: 京都観世会館
: 前売り3,800円 当日4,000円


● 演 目

    
菊慈童(きくじどう)

   浅 井 宏 烝
       仕舞  半 蔀 
           天 鼓 
    井 上 嘉 久
    杉浦 元三郎
    女郎花(おみなえし)
   井 上 裕 久
    班 女 ( はんじょ )
   橋 本 光 史  ← PM2:00前頃からスタート!!
       狂言  太刀奪 
    茂山 千三郎
    熊 坂 ( くまさか )
   吉 田 潔 司


● 事前に知っておこう! 「班女」とは?

 美濃の国 野上の宿(のがみのしゅく)の遊女で 花子(はなご)という人物がシテです。
 ある日 東国下向の吉田の少将(ワキ)と契りを結び、お互いの扇を交換して別れます。
恋しき人との別れに、以後 花子は気力を失った状態におちいってしまい、毎日 扇に眺め入っているばかりになってしまいます。
その有様を見ていた、野上の宿の長(アイ狂言)は勤めを怠る花子を叱り ついには、追い出してしまいます。花子は何処へ行くあてもないまま迷い出でます。 (中入り)



 吉田の少将は東国からの帰京の途中に野上の宿に立ち寄るのですが、花子はもうすでに不在であることを知り、そのまま都にかえってしまいます。都についた吉田の少将は糺(ただす、京都の下鴨神社)に参詣します。
そこへ、花子は物狂い(半狂乱)の状態で登場し(後シテの登場)、少将との再会を神々に祈り、扇に寄せた、少将への熱い想いをのべつつ、恋慕の舞を舞います。
それを見た少将は女の扇を見せて欲しいと述べ、花子に自分の扇を与え、それぞれの扇を見ることによって、お互いに 相手が恋しい人であると気づきます。
花子は再会できたのも、扇のおかげと、喜びます。 (終曲)



班女とは 中国前漢の時代 成帝の寵妃、(はんしょうよ)のことで、
彼女は帝の愛を失ったわが身を、秋になってすてられる扇に例えて詩をつくりました。
扇を見て悲しむ花子のことを 人々は班女と呼んでいました。



■ こちらから昭和42年、若かりしころの父 雅夫 が当時演じた班女の写真が閲覧できます ■
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